社長コラム

代表の伊藤が、旅行業界内で気付いた事や感じた事を赤裸々に綴っております。たまに業界とは無関係な話も混じります。

2026年5月

観光業界で繁盛店になるための方法

観光業界で繁盛店になるための方法

多くの観光施設(特にドライブイン)の優勝劣敗がはっきりしている。全国的には(マクロ視点)「ドライブインは衰退している」のだが、局所的(ミクロ視点)には「物凄い繁盛している」。この差は一体何なのか?当社が全国の旅行会社からの依頼を受けるようになって感じる事は、「人気が1箇所に集中している」だ。

インバウンドも同様。繁盛するための要因の1つは、どれだけの「認知」を獲得しているか。多くの人が目的地(立ち寄り地)を決める要件は、「知っている」だ。旅行会社がコース作成する際も、何かで見たり聞いたりした所となる。

旅行会社に対して、どれだけ「露出」をしているかが生命線なのだ。コンテンツの中身(ハード、ソフト、食事・体験内容、立地)も大切だが、それ以上に「認知の獲得」こそが最重要項目だ。実は、これは個人客(FIT)も同様。

先に述べた「物凄い繁盛しているドライブイン」は、永年の営業努力をしている。営業・宣伝・広報をせずして繁盛店になるのは不可能だ。

2026年4月

人流を止めるな

人流を止めるな

以前に投稿した「サスティナ」になる話。オーバーツーリズムという⾔葉がある程、センシティブな問題ではある。観光関連に従事する者は「人を呼びたい」が、地域住⺠は「静かに暮らしたい」。この対局となる考えを調和する方法のひとつが、前回お伝えした「地域住⺠へのお金の還元」だ。

このような対策を取らず放置していると、地域住⺠に「アンチ観光客」の意識が芽生える。前回の例とは別の某所(インスタ時間制限」と「お盆、9~11月土日祝は入場禁⽌」と⾃治体が決めたらしい。理由は交通渋滞の緩和及び近隣⾃治会への迷惑防⽌のため。

せっかく有名になれて抜群の集客力を持つ「観光地の顔」となれたのに、とても勿体ない話だ。水の流れと同様に人の流れもゼロから作り出すのはとても難しい。全国の⾃治体(観光課)や観光事業者が躍起になって、「わが町にも観光客を!」と情報発信している中で、かたや「観光客をブロックする」思考になっているのがとても勿体ない。

2026年3月

変化前提の経営思想

変化前提の経営思想

当社取引先旅行会社の中で、10年前までトップ3だった旅行会社がある。その3社だけで全体の60%程度の売上構成⽐。10年前は「この中の1社でも⽋けたら当社も大変な事になる」と危機感を抱いていた。しかし、撤退や社内体制の変化により2社の取引がゼロに。

最近まで1社だけ残っていたが、つい先日その1社がなくなったという情報が入った。現在、当社はどうなったか?幸いな事に、5年前から新規市場を開拓しており、(元トップ3の壊滅による)影響はほとんどない。コロナ前と⽐較し、2倍の営業利益だ。

・市場は常に変わる・競争優位は永続しない・成功体験は通⽤しなくなるという「変化前提の経営思想」が必要だ。常に新しい事にチャレンジせねば、会社の寿命は短くなる。

2026年2月

サスティナブル観光地を目指して

サスティナブル観光地を目指して

先日、いわゆる「インスタ映え」で急激に有名になった某地へ行った。ネット情報によると(清掃活動など)地域住⺠の協力があったそうだが、現状のままでは持続可能ではないように感じる。理由は「この地域にお金が落ちる仕組みがない」ためだ。

かなりの観光客が訪れているが、90%は1円も使っていない。臨時駐車場も大混雑で、一部の人は路上駐車をしている。車1台がやっと通れる道で、導入路は行き交うのが困難。土日祝は生活道路としては機能しないだろう。

地域住⺠の不満を少しでも和らげる策は、やはり「お金」を還元する事だ。まず、駐車場は有料にすべき。すぐ近くの駐車場は15分1000円でも利⽤されるだろう。撮影スポットの利⽤料(もしくは入場料)も有料にして、その代わりに(常駐者がいるので)撮影してあげると満⾜度も⾼まる。

収益の一部を地域住⺠に還元する仕組み(月額給付金や住⺠税無料など)があれば、持続可能な観光地として繁栄するだろう。

2026年1月

時代の変化に「対応する人」と「変われない人」

時代の変化に「対応する人」と「変われない人」

先日、大阪の有名観光地の1つ「通天閣」に行ってきた。十年前に行った時と⽐べると、ものすごい人!平日にも関わらず、入場⼝から溢れて⻑蛇の列が幾重にもつながる。入場券を購入するにも⻑蛇の列。そのほとんどが訪日客だ。

毎日、四千人ほどが来場し⻑蛇の列に並んでいる。これは周辺の店舗にも多大なる好影響を与えている…と考えるが、優勝劣敗がハッキリとしていた。見た目にも綺麗で若者受けしそうなお店は恩恵を授かり大繁盛。反⾯、昭和の⾹りがする(何も変わっていない)お店は閑古⿃が鳴いている。

⻑蛇の列が目の前にいるのに「何の手も打たない」。ただ、店頭でじっと待っているだけ。昔ながらの伝統を守るにしても「不易流行」「温故知新」の精神がなければ、守りたいものも守れない。これはサービス業に限らず、どんな業種業態においても⾔える事だ。

2025年12月

ベトナムに行ってきた

ベトナムに行ってきた

国内旅行市場は縮小する一方で、訪日旅行(インバウンド)は拡大している。誰もが頭では理解しているが、そのインバウンドに着手できている旅行業者、旅行サービス手配業者は限定的だ。受入施設のホテルや旅館は、インバウンドの恩恵を受けているところも多く、都心部はもちろん、地方でもその恩恵は増えつつある。

当社としても、インバウンドに着手しない理由などなかったが、手をこまねいていた。アジア圏では、「中韓台はレッドオーシャン化しており、FITも激しい。これからはベトナム」という情報を得て、調査の上、実際にベトナムホーチミンの旅行業者へ営業をしてきた。

結論から⾔うと、団体・グループ旅行のポテンシャルが⾼く、旅行業者への依存度も⾼い。例えるなら、40~ 50年前の日本。経済発展度合いもまさに日本の⾼度経済成⻑期と被る。ベトナム人の旅行業者依存の最たる理由は、「VISA取得の難しさ」だ。

個人旅行だと、それ相当の準備が必要となる。次回はハノイへ訪問し、更に実⽤性のある営業活動にしたい。

2025年11月

時代の変化に対応しよう

時代の変化に対応しよう

コロナ前と⽐較して、大きく変わった事のひとつに「受入施設側のリアルエージェントへの対応」がある。以前は、「100名以上の大⼝団体」は、多くの施設さんが取り合いをしていた。そのため特別扱いをし、様々な優遇があった。

ところが、今は「人手不⾜」により対応を躊躇したり、「キャンセルダメージを回避」するために逆に敬遠されるようになっている。永く旅行業に従事している人ほど、「(施設よりも)旅行会社優位」と無意識にでも思っている。

実際のところ、多くの施設さんは「今はOTAやインバウンドがメインです。リアルエージェントさんは、(断る対象ではないが)サブですよね」というのが本⾳のようだ。この是⾮を問うつもりはないが、実情を知って「利⽤させて頂く」という謙虚さも必要なのだと思う。

2025年10月

お客が感じ取るもの

お客が感じ取るもの

ある地域の旅行会社AとBに訪問営業した時の話だ。A社は地場の交通系旅行会社で店舗数や社員数も多い。店舗は綺麗で、社員の平均年齢も若い。アポ無し訪問でも、丁重に扱ってくれる。驚いたのは、部署を横断し、紹介もしてくれた点だ。

A社の社⾵として「来訪者を丁重に扱う」ことが根付いているものと推測される。B社は、古い店舗で社員数もかなり少なく、年配者だ。店舗内に漂う空気は澱んでいる。私がセールスをすると、「安く仕入れが出来るのか?」と。

その理由を聞くと、⻑年の付き合いのお客ですら近所のA社に取られており、ライバル視している。い』と考えているようだ。お客様にとって「価格」は大きなファクターではあるが、それだけが競り負けている原因ではない。

『明朗闊達でプラスのオーラ』『ネガティブでマイナスのオーラ』ほとんどのお客が前者を選ぶだろう。「価格」よりも重要なものだ。

2025年9月

「気を使わせる人」と「気を配れる人」

「気を使わせる人」と「気を配れる人」

私自身、20~30代の頃は、自分の「不機嫌」を撒き散らしていた。周囲の人が気を使ってくれる事でその不機嫌を解消していたのだ。

ある程度年齢を重ねた人でさえ、「不機嫌」を撒き散らす人がいる。

いわゆる「面倒くさい人」や「小難しい人」や「怒りっぽい人」がこれに当たる。周囲の人がご機嫌を伺ったり、ご機嫌をとったりする。

本来は、「不機嫌」は自身で解消すべき事(不機嫌→上機嫌に変換する)なのに、他人に委ねる。要は甘えているだけなのだ。つまり「(他人の)気を使わせている」のだ。

この真逆なのが、常に他者の事を気遣い気配りが出来る人。
(自分の)気を配るにはエネルギーが必要だが、気配りが出来る人は等価交換を求めない(事が多い)。

どちらの人に「付いていきたい」と思うか。答えは明らかだ。

2025年8月

すべては労働人口減少が原因

すべては労働人口減少が原因

多くのサービス産業で、「今まで無料で提供していたサービス」が有料になっている。そもそも「サービス」という言語が「無料」という意味だと勘違いしている人もいる。

タクシー迎車を依頼する人はご存じだと思うが、多くのタクシー会社が「時間指定」有料になっていたり、「時間指定」自体を断る傾向にある。「指定時間配車後の待ち時間」も「迎車」も有料になりつつある。どれも数年前までは、それらにはお金が掛からなかったものだ。

我々、観光業界においては、「宿泊施設でのカラオケ料金」「食事施設での添乗員料金」などは、今までは無料だったところが多い。というよりも、「本来有料だが、今後のために戦略的に無料サービスしていた」というのが正確だろう。

現在の有料化の波は、どれも「そんな無料サービスをしていたら、赤字になってしまう!」という切迫感あるものだ。少ない労働力で(今まで以上に)売上を確保するには、至るところで有料化せねば、ビジネスが成り立たなくなっている。

宿泊施設・バス・タクシーは、
中四国エリアはどこでも無料で手配します。

無料相談・お問い合わせはこちら →